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ZEROSHIKI MACHⅢテスト釣行
投稿日:2017年11月12日
先日、ゼロシキの新ロッド発売前の最後のテスト釣行を終えた。
今回は一年間、佐世保在住のS氏にこのロッドのテストを託した。
彼とは昨年の春頃に同船したのをキッカケに仲良くなった。
メーカーとアングラーという関係というより良き釣り仲間といった感じで個人的な付き合いの中で弊社ロッドを使用してくれていた事もあり、それ以降は釣行ごとに連絡を取り合うことになった。そして昨年秋、釣りに同行した際に、S氏にプロトモデルのゼロシキマッハ3を渡した。
この日、釣り開始間もなくマッハ3でファーストヒット。この時竿の特徴を把握した後のひと流しですぐにヒラマサをヒットさせた。
その日以降彼にはプロト62-4、62-6を託し、約一年間の間使ってもらった。
ちなみに彼に託したのも今回のゼロシキマッハ3のコンセプトである「このロッドがあれば」と言えるを竿を作る上で最も適した環境のフィールドに通うアングラーだったからだ。
その地は、長崎県平戸市早福町。
今やヒラマサの聖地と言われる上五島・平戸の海を漁師時代も含め、40年に渡りヒラマサ釣りを開拓してきた幸漁丸・岩崎船長。
その岩崎船長を父親のように慕い通い続けるのがS氏。
オフショアジギングの為のロッドをオフショアジギングの原点、基盤を作り上げてきた船でテストをする事は最も重要だと感じたからだ。
以降一年間の間に国内の様々な環境に適応するようバーチカルからドテラなど様々な形、様々なタックルバランスでテストを行ってもらった。
そして、ニューゼロシキを渡して丸一年たった先日11/9に、発売前の最終テスト釣行となった。
この日は、魚の活性がなかなかあがらず合わせて中盤から海況が悪くなり限られたエリアでの釣りとなった。
序盤にゼロシキワイルドシークを使ったキャスティングにて、5キロクラスをキャッチして以降ジギングではハマチが連続してヒットしたがなかなかヒラマサの姿を見れぬまま終盤の最後のポイントまでやってきた。そこでようやくヒットした魚は10キロオーバーまではいかなかったものの、この日の状況からして十分なサイズだった。
この日を最後に発売前のテストを終了したが最後まで船を走らせてくれた岩崎船長と、最後までしっかりとテストをしてくれたS氏に心から感謝したい。
シャクリに対して柔軟なティップはジグが暴れすぎるのを抑えつつアングラー側の繊細な手元の変化をジグに伝達させられるようにベリー部分には適度ハリを持つ。
このバランスは同時に魚のバイトを弾かずヒットに持ち込み、なおかつフックアップさせられるパワーともなる。
そして、ベリーからバットにかけての曲がりの柔軟性と、その柔軟性に比例するように増す強さはゼニスが長年こだわり、ゼニスらしさとも言える「曲げて捕る竿」を受け継いだテーパーに仕上げた。
多彩かつ軽快なシャクリで魚を誘い、食わせ、掛け、そして竿の強さで魚を捕る。まさにオフショアジギングの原点であり、基本となるロッドが完成した。
用意したスペックは、全国各地域の様々な対応できるよう、3種類のパワーを用意した。
そして最後に、今回採用したコルクグリップはこれまで多くの要望をいただきながらも、強度やコスト面からなかなか実現できなかったが、そういった懸念する点も理解しつつ、もう一度「竿を持った時の喜び」を体験していただきたいためにカタチにした。
幼い頃、釣りに行けるだけで嬉しかった気持ち。好きな道具で釣りができるだけで嬉しかった気持ち。大人になるに連れ、失いつつあるその感情を、もう一度ゼニスロッドで感じられるよう提案したい。そしていつまでも、釣り師に愛される竿であってもらえるよう、近日リリースとなる。
皆様、ぜひよろしくお願いいたします。